こんにちは♡

ご覧いただきありがとうございます。

静岡県菊川市にあるウェディングフラワーサロン
Grandiflora(グランディフローラ)です(^^)

グランディフローラという名とは反対に(笑)
小さなお教室をしながら
ウェディングブーケやフラワーギフトのご注文もお受けしています。

以前プリザーブドフラワーのギフトをプレゼントした際に
「水やりは必要なの?洗剤で洗ったほうがいいの!?」と聞かれ驚きました。

グランディフローラプリザーブドフラワーアレンジ画像

その時に贈ったプリザーブドフラワーのアレンジメント

プリザーブドフラワーアレンジは贈り物として生花店やインターネットでも気軽に手に入りますし、認知度も高いと思っていました。
また、クリアケースに入っていれば水やり不要、ということはわかるだろう、と当たり前のように思っていましたが、お花=水やりが必要と思う方もいるのだな、と勉強になりました。

プリザーブドフラワーと混同されやすいお花にドライフラワーがあります。

また最近は、高品質な造花はアーティフィシャルフラワーと呼びます。

 どれも ”横文字+フラワー” でとても紛らわしいですね^^;

上記のどのお花にも共通して言えることは

”水やり、水換えなどお手入れが不要”

ということですが、あなたはそれぞれのお花の特徴をどれくらい知っていますか?

フラワーギフトを贈る際にも、これらのお花の特徴を知っていると、贈りたい相手の生活背景やシュチュエーションなどを考慮しながら選ぶことができます。

ここでは、普段私もアレンジメントに使用している3種類のお花の特徴、長所や短所、贈る場合の注意点を解説していきます。

♦︎プリザーブドフラワーとドライフラワーとアーティフィシャルフラワーは何が違うの?

プリザーブドフラワー=生花を特殊加工し長期保存できるようにされたお花

ドライフラワー=乾燥させたお花

アーティフィシャルフラワー=造花

です。ほんとにざっくりですが。

それでは以下で、細かく説明していきますね。

♦︎プリザーブドフラワーの特徴

*そもそも、プリザーブド?ブリザード?どちらが正しいの!?
間違ってる方がとっても多いんです!

 ○プリザーブド

(preserved)には保存するという意味があります。

 ×ブリザード

ブリザード(blizzard)は激しい吹雪のことで、意味は全く違います。

 プリザーブドフラワーはまだまだ歴史の浅いお花ということもあり、間違って認識されている方は私の周りにも多いです。

*プリザーブドフラワーは本物のお花なの?造花なの?

プリザーブドフラワーは本物のお花や葉物の水分を一度抜き、水分の入っていた部分に保存液+染料を染み込ませることで長期保存とさまざまなカラーの表現がで可能になったお花です。

造花ではなく本物のお花です。生花を加工する手間がかかるため生花より単価が高くなります。

1991年頃に開発され今に至ります。市販されている保存液を購入しDIYも可能ですが、プリザーブドフラワーメーカーが多数あり、日本では大地農園が有名で、海外ではフロールエバー、ヴェルモント、アモローサなど他多数の会社から日本に輸入され、販売されています。

グランディフローラリングピロー画像

*プリザーブドフラワーの長所

  ☑︎しっとりとした質感で生花と区別がつかないくらい美しい

  ☑︎生花にはない色もあり表現の幅が広がる

  ☑︎長期保存が可能(置く場所や湿度等環境により劣化のスピードは変わります)

  ☑︎最近はグリーンの種類も豊富

*プリザーブドフラワーの短所

  ☑︎湿気に弱い(花びらが透明になったり色移り、カビの発生の可能性)

  ☑︎濃い色は色移りすることがある

  ☑︎直射日光により退色が早まる

  ☑︎一度強い圧力が掛かり変形してしまうと元には戻らない

  ☑︎乾燥により花びらにヒビが入ったり欠けてしまうことがある

♦︎ドライフラワーの特徴

*ドライフラワーについて

生花を乾燥させたものをドライフラワーと呼びます。

生花を吊るしてドライにしたり、シリカゲルを用いて乾燥させる方法などもあり、生花を購入し自宅で作ることもできます

大地農園、東北花材などのメーカーもありますし、花屋のみでなく自作してハンドメイドサイトなどでも多数販売されています。制作方法がプリザーブドフラワーより簡易なため、プリザーブドフラワーより価格が低めです。

グランディフローラブログドライフラワー画像

*ドライフラワーの長所

  ☑︎長期保存が可能(置く場所や湿度等環境により劣化のスピードは変わります)

  ☑︎アンティークなインテリアに馴染む

  ☑︎ナチュラルで繊細な雰囲気を出すことができる

  ☑︎プリザーブドフラワーより安価

  ☑︎生花を買って自分でも気軽に作ることができる

*ドライフラワーの短所

  ☑︎少しの刺激でもポロポロと葉や花びらが落ちてしまうことがあり脆くて扱いにくい

  ☑︎湿気に弱い

  ☑︎直射日光に弱く乾燥や退色を早める

  ☑︎時間の経過とともにどんどん色が褪せていく

♦︎アーティフィシャルフラワーの特徴

*アーティフィシャルフラワーについて

造花のことですが、特に高品質な造花をアーティフィシャルフラワーと呼ぶようです。

ポリエステル、ポリエチレンなどを原料に作られ、生花と区別がつかないほどのクオリティのものもあります。

ドライやプリザーブドではかなわない大輪の色鮮やかな花もアーティフィシャルフラワーなら再現可能です。

最近はドライフラワー風の落ち着いたカラーや細かい小花もたくさんの種類が販売され、とても人気が高いです。

 東京堂MAGIQやASUKAさんなど、さまざまな有名なメーカーがあります。一方で100均やホームセンター、インテリア雑貨店にも造花コーナーがあることが多く、クオリティーは劣りますが気軽に手に入れることができます。

グランディフローラアーティフィシャルフラワー画像

*アーティフィシャルフラワーの長所

  ☑︎壊れにくく強い耐久性がある

  ☑︎水やりが不要

  ☑︎基本的には退色しない(紫外線による退色は否めませんが)

*アーティフィシャルフラワーの短所

  ☑︎プラスチック感が強いものもあり、安っぽく見える場合がある

  ☑︎素材を接着剤でくっつけていたり、プラスチック同士はめこんである部分もあり、少しズレがあったり、ぽろっと取れることもある(再接着で補強は可能)

♦︎ギフトとして贈る場合に避けた方がいいシュチュエーションはある?

*ドライフラワーは風水的にはよくない?

風水や占いを生活の中で重視している方には、運気を下げる、と言われることもあるドライフラワーは避けたほうが無難かもしれません。でも、アンティークな雰囲気やインテリアにこだわりがあり、ドライフラワーを好んでいる人にはきっと喜ばれることでしょう!

贈る人がどう感じているかが重要と言えると思います。

*プリザーブドフラワーも生花を加工している、という意味ではマイナス要因?

プリザーブドフラワーは生花が腐敗しないよう、生花に手を加え特殊加工して保存出来るようにしているため、生花第一主義の方や、生きている状態を大切に考える方には、マイナスに捉われるかもしれません。

しかし、プリザーブドフラワーの実物を見ると、美しく、瑞々しさも感じられます。

お祝い事やお見舞い品として、近年はお手入れ不要で高級感もある仏花の人気も高まっていることから、どのようなシュチュエーションでも贈りやすいと私自身は感じていますので、これも考え方次第かなと思います。

贈る方の好みや考えを汲み取った上で、どのお花を贈るのが最適か考えると良いでしょう。

*お花の種類や花言葉、色などがマナー的にNGとなる場合がある

  花言葉や贈るシュチュエーションによって避けた方が良い花の色などもありますので、注意しましょう。

♦︎好みや用途に合わせたお花の使い分けは、オーダーメイドのアレンジならでは

グランディフローラでは贈る方のことを丁寧にヒアリングし、用途によって使用するお花を使い分けながら、オーダーメイドでアレンジメントをお作りしています。

ここでは一部の作品も紹介しながら、各種類のお花をどう使い、アレンジしているか解説します。

*プリザーブドフラワーのみ使用したアレンジ

グランディフローラGIFT画像

プリザーブドフラワーは生花を長期保存できるよう加工している分単価が高いため、プリザーブドのみのアレンジは小さいのに高い!と感じる方もいらっしゃるかと思います。

プリザーブドフラワーは基本的に花首でお花を落として加工してあるため、アレンジやブーケを作る際にはワイヤーで茎部分を作ってから制作が始まります。生花のアレンジよりも手間がかかっているんです。でも、高級感があり、お手入れも不要という点でギフトにとてもおすすめです。

ちょっと!この実みたいなのはドライでしょ?と思われた方、これはプリザーブド加工されたユーカリの実です!葉物もプリザーブド製品がたくさんあります。

*ドライフラワーのみ使用した花束

グランディフローラブログドライフラワー花束

ドイフラワーのみだとすごくナチュラルで落ち着いた印象のアレンジになります。
アンティーク、シャビー感が好きな方にはたまりません!

こちらはお花感が少ないですが、ドライ花材をふんだんに使用したカッコよく落ち着いた雰囲気の花束です。

ドライフラワーは基本的には脆く扱いにくいのですが、繊細だから、自然のものが朽ちていく様子もまた良さ。

劣化や褪色のスピードは飾る場所や物にもよりますが、プリザーブドフラワーよりも早い印象です。

*アーティフィシャルフラワーのみ使用したブーケ

グランディフローラウェディングブーケ画像

何度でも使えて、強度も強く、生花と見違えるほどのクオリティーの高いアーティフィシャルフラワーのみのブーケは近年とても人気です。

海外挙式に持っていけるし(今は難しいご時世ですが)、前撮り、挙式当日、後撮りにも使えます。
結婚式が終わっても飾れますし、赤ちゃんが生まれたらニューボーンフォトでも使用できたりと、何度も思い出のウェディングブーケが活躍します。

アーティフィシャルフラワーのアレンジは、長期間飾っても劣化が少なく再現性も高いため、お手入れ不要で長く楽しむことができます。
私の実家にも20年来玄関に飾られているアレンジがあります!

*プリザーブド+アーティフィシャルフラワー+木の実のリース

グランディフローラブログリース画像

私のよく行くスーパーにお花屋さんがあり、一角にギフトアレンジコーナーがあるのでよく観察しますが、プリザーブドのみ使用している商品は少なく、ローズと紫陽花のみプリザーブドで葉物、小花などはアーティフィシャルフラワーを使用しているものも結構置いてあります。

よーく見ると、プリザーブドフラワーアレンジと書いてありながら、アーティフィシャルも使っているアレンジもよく見かけます

ぜひ、お店に置いてあるアレンジをよーく見てみてください!笑

私もアーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーを併用してアレンジメント制作することが多いです。
単価を抑えてボリュームが出せることや、プリザーブドフラワーはお花の種類も限られているため、アーティフィシャルフラワーを使用することで茎を見せたりした動きの出たアレンジを作ることができるのでアレンジの幅も広がります

ただ、プリザーブドフラワーはどうしても劣化が避けられないため、時間の経過とともにアーティフィシャルフラワーの部分とプリザーブドフラワーの部分の劣化スピードに差が生じて来ることは念頭に置いておいた方がいいでしょう。

*プリザーブドフラワー+ドライフラワーを使用した花束

ドライフラワーとプリザーブドフラワーの花束

ドライフラワーだけだとナチュラルで落ち着いた印象のアレンジになるし、プリザーブドフラワーだけだとナチュラルさが表現できない場合もあるので、贈る相手の好みや、作りたいアレンジメントの雰囲気に合わせて花材を選択しています。

また、ドライフラワーとプリザーブドフラワー両方作られている花材もあるので、プリザーブドの千日紅がない場合に、ドライフラワーの千日紅を購入したりすることもあります。
ドライフラワーの中にプリザーブドフラワーを入れると、色の鮮やかさが加わり、ナチュラルで可愛い印象になります。

*ドライ+プリザーブドフラワーを使用したハーバリウム

グランディフローラハーバリウム画像

プリザーブドフラワーの紫陽花やかすみ草、ドライフラワーを併用しながら、ナチュラルで彩鮮やかなハーバリウムを制作しています。

ハーバリウムは近年人気のインテリアフラワーです。瓶の中に花材を詰め、ハーバリウム専用のオイルで満たします
場所を選ばず手軽に飾れるのがメリットです。

アーティフィシャルフラワーも入れられなくはないですが、重たく沈みやすいので私は使っていません。

ハーバリウムがとても人気だった数年前は、ハーバリウムに使えるプリザーブドやドライフラワーの花材が欠品し手に入れにくい状態になった時期もありました。

♦︎おわりに

フラワーギフトは女性が心ときめく贈り物。また、性別問わず美しいお花には心癒されます。

プリザーブドフラワー、ドライフラワー、アーティフィシャルフラワー、それぞれの特徴を考慮しつつ、相手はどのような色、雰囲気、お花が好みか、ということを想像しながらギフト選びをしてみてくださいね!

Grandifloraではウェディングブーケやフラワーギフトを一つ一つデザイナーがこだわって制作しております。

全国配送も可能となっておりますので、お気軽にお問い合わせください(^^)♡

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